なぜKABC検査を受けたのか
KABC検査を受けたのは、
中学一年生になってから。
自宅から比較的近い病院へ転院した際に、
「学力(読み・書き・語彙・算数)を、数値で見える化できる検査がある」
と聞いた。
学力に関する検査は、
それまで受けたことがなかった。
WISC検査とはまた違った尺度で見る知能検査だという。
実際、
勉強にはかなり困難さがある。
だからこそ、
どこでつまずいているのか。
何が難しいのか。
読み書きや計算のような基礎的な学力と、
認知の特性に、
どんな関係があるのか。
そのあたりが、
少しでも見えてくるのではないか。
そして、
それをもとに、
支援方法や対策を考えるヒントになればいい。
そんな期待もあって、
検査を受けてみることにした。
結果は、
認知尺度・習得尺度ともに、
総合的には**「低い〜平均の下」**。
ただ、
項目ごとの差はかなり大きかった。
特に、
認知尺度では
「順番に処理する力(継次尺度)」、
習得尺度では
「書き」の尺度が、かなり低く出ていた。
「できる」と「できない」の差
検査結果では、
得意な部分と苦手な部分の差が、
かなり大きく出ていた。
印象的だったのは、
「一度覚えるまでは時間がかかるものの、
覚えてしまえば理解できる」
という部分だった。
普通より時間がかかったとしても、
短期記憶から長期記憶へ定着できれば、
理解できる。
そういう可能性があるのかもしれない。
それは、
少し希望が持てる結果だった。
でも実際は、
そこまで時間をかけて定着すること自体が、
かなり難しいようにも感じている。
好きな分野なら、
話は別なのだけれど。
恐竜。
地理。
興味を持ったものは、
驚くほど覚える。
こちらが驚くくらい、
知識を吸収していく。
一方で、
順番に覚える。
板書を書く。
情報を整理する。
見通しを立てて行動する。
そういう作業には、
かなり負荷がかかっていたようだった。
検査結果でも、
短期記憶や、
順番に処理する力。
書字の部分に、
苦手さが強く出ていた。
実際、
漢字への苦手意識はかなり強い。
文章を書く場面でも、
ひらがなが多くなっていた。
学校では、
板書を書き写すだけでも大変だったと思う。
黒板を見ながら、
一時的に覚え、
ノートへ書き写す。
その一連の流れ自体に、
かなりエネルギーを使っていたのかもしれない。
学校へ伝えた合理的配慮
検査結果を見たからといって、
急に何かが解決したわけではない。
ただ、
WISC検査に加えて、
このKABC検査の結果を持って、
学校側(特別支援教室)との面談で、
合理的配慮について具体的に相談することができた。
その際に作成した内容が、
こちらだ。

例えば、
・板書を写真で撮る
・プリントを配布してもらう
・タブレットで作文を書く
・提出期限に柔軟な配慮をお願いする
・口頭指示だけでなく視覚的に伝えてもらう
など、
具体的な困りごとに対して、
どんな配慮が必要なのかを整理した。
病院からも、
合理的配慮は、
こちらから学校側へ伝えていくことが大切だ
と聞いた。
困りごとは、
待っているだけでは伝わらない。
だからこそ、
こちらから整理して、
発信していく必要があるのだと思った。
この検査を通じて、
具体的な合理的配慮の内容を検討し、
学校側へ伝えるアクションを起こすことができた。
検査を受けて思ったこと
検査を受けたからといって、
すぐに困りごとがなくなるわけではない。
相変わらず、
家庭学習は難しい。
「やらなきゃいけない」
と頭ではわかっていても、
始められないことも多い。
でも、
何が苦手で、
どこに負荷がかかっているのか。
それを、
以前より具体的に理解できるようになった気がしている。
そして、
学校へ伝えるための材料にもなった。
今後どう支えていくかを考える上で、
大きなヒントになった検査だったと思う。
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