「できない」を直すより、「できる」を伸ばす|『発達障害の私だからこそ、成功できた』を読んで

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ニトリ会長がADHDだということは、
以前、ビジネス番組にご本人が出演されていた時に知っていた。

その会長が本を出したという新聞記事を見て、
義理の母が購入し、

「これ、ぜひ読んでみて」

と言って、私に本をくれた。

読んでみると、
会長自身の実体験がたくさん書かれていて、
とても学びの深い一冊だった。


本の序盤には、

「ADHDの診断は、“困難の答え合わせ”だった」

と書かれていた。

その言葉が、とても印象に残った。

ショックを受けるどころか、
むしろ腑に落ちて、安堵したという。

それは、
私が息子の診断を受けた時に感じたことと、とても似ていた。


忘れ物が多い。

整理整頓が苦手。

落ち着きがない。

人と同じようにできない。

なぜこんなに苦戦するのか。

どうして本人も困っているのに、うまくいかないのか。

それまで感じていた“違和感”が、

「だからだったのか」

と、ひとつにつながった感覚があった。

発達障害やADHDの特性は、
どうしても「困りごと」に目が向きやすい。

でも、
診断によって見え方が変わることもあるのだと思った。


特に印象に残ったのは、

「できないことを無理に直そうとするより、“できること”を伸ばす」

という考え方だった。

実は最近、
私自身も同じようなことを考えていた。

息子が勉強につまずく姿を見ながら、

「もう、全部を平均的に頑張らなくてもいいのかもしれない」

と思うようになっていたからだ。

好きな科目や、
興味を持てることに力を注いでいく。

他は最低限でもいい。

“好き”や“得意”を伸ばしていくことで、
その子らしく生きていける道もあるのではないか。

そんなことを、日々考えるようになっていた。


本の中には、

「苦手は、どれだけ努力しても限界があり、完全には消えない」

とも書かれていた。

だからこそ、

99%の苦手を直そうとするより、
1%の長所を伸ばす。

その考え方に、私はとても救われた。

もちろん、
社会の中で生きていく以上、
苦手と向き合わなければいけない場面はある。

でも、

“できないこと”だけを見続けるより、

その子が自然に夢中になれるもの。
時間を忘れて没頭できるもの。

そこに目を向けて伸ばしていけば、
苦手を補えることもあるのかもしれない。


そして、

できないことは、
できる人に助けてもらえばいい。

本の中でも、

「全部できる人」を目指すのではなく、

  • 任せる
  • 頼る
  • 得意な人に助けてもらう

ことで、
組織も人生もうまく回る。

そんなことが書かれていた。


最近の息子も、
好きなことになると、
驚くほどの集中力と吸収力を見せる。

その姿を見ながら、

この「好き」を、
将来につながる力にできないだろうか。

そんなことを、少しずつ考え始めている。


自分の特性を理解すること。

そして、
自分に合う戦い方を見つけること。

それはきっと、
発達障害の有無に関係なく、
人生を生きていく上で大切なことなのかもしれない。


いつか息子にも、
この本を読んでほしいと思った。

全部を一人で頑張ろうとしなくていい。

苦手を抱えながらでも、
周りのサポートを受けながら、
自分らしく生きていけばいい。

そんなふうに、
少し肩の力を抜いて、
自分の「好き」や「得意」を大切にしながら、
生きていってほしいと思う。

※今回読んだ本

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