この春休みに、
3回目のWISC検査を受けた。
最初は小学3年生の頃。
2回目は小学6年生。
そして今回は、
中学生になってからの3回目だった。
1回目と2回目はWISC-Ⅳだったが、
今回は新しくなったWISC-Ⅴ。
評価指標が4つから5つに増え、
より細かく子どもの特性や
得意・苦手を分析できるようになったという。
成長期でもあるし、
以前より少し変わっている部分も
あるかもしれない。
今後の支援や関わり方を考える材料になればと思い、
今回も受けることにした。
でも実際の結果は、
驚くほど、
これまでと大きくは変わらなかった。
得意なこと。
苦手なこと。
差が大きい部分。
やっぱり同じところでつまずいていて、
同じところに強さもあるのだと改めて思った。
「理解していないわけじゃない」
今回、
改めて大きく出ていたのは、
言語理解の高さと、
ワーキングメモリー・処理速度の低さの差だった。
言葉で考える力や
説明する力は比較的高い。
でも、
聞いた情報を一時的に覚えながら処理すること。
素早く作業を進めること。
複数の情報を同時に扱うこと。
そこに、
かなりの負荷がかかっている。
数値だけを見ると、
ワーキングメモリーや処理速度は
境界域だ。
「理解していない」
わけではない。
でも——
始めるまでに時間がかかる。
何度も確認する。
板書ができない。
ケアレスミスが増える。
家では勉強を始める前に
止まってしまうのも、
この結果と
つながっているのかもしれないと思った。
「やればできるのに」と思っていた頃
正直、最初の頃の私は、
「普通」に近づける方法を
探していたのだと思う。
どうすれば勉強についていけるのか。
どうすれば困りごとが減るのか。
そんな気持ちで、
検査結果の数値を見ていた。
でも今回、
3回目の検査を受けて、
特性は簡単には変わらないのだと
改めて感じた。
もちろん、
成長してできるようになることもある。
でも、
苦手の土台そのものが
なくなるわけではない。
能力として、
難しさがある。
だから、
「頑張れば普通にできる」
だけでは説明できないのだ。
今は、
「普通」に近づけることより、
“どうすればこの子が暮らしやすいか”
を考える方が
大事なのだと思うようになった。
頭ではそう理解していても、
家で全く勉強をしない姿を見ると
苦しくなる日もある。
感情は、
なかなか追いつかない。
苦手をなくすより、環境を考える
今回の結果でも、
処理速度の低さや
ワーキングメモリーの弱さは
変わっていなかった。
だからこそ、
「頑張ればできる」
だけでは難しい部分もある。
実際、
報告書には、
・板書への配慮
・コピーやタイピングの活用
・視覚的な情報提示
・余裕を持った時間設定
などが記されていた。
どれも、
これまでの検査結果や
日々の困りごとの中で、
すでに考えてきたことだった。
今は、
苦手をなくすことより、
どう環境を整えるか。
どうすれば本人が
自己管理しながら暮らしていけるか。
その方が大事なのかもしれないと
思っている。
検査結果を受けて
結果自体は、
大きく変わらなかった。
ある意味、
息子の特性を
改めてはっきり示されたようにも感じた。
なんとか「普通」に近づけたい。
そう思っていた頃より、
今は、
「この子の特性は簡単には変わらない。
だからこそ、暮らし方を考えたい。
学習の方向性を考えたい」
と思うようになった。
「やらなくていい」と
割り切れるほど、簡単ではない。
それでも、
3回目のWISC検査は、
“できる・できない”を見るだけでなく、
これからの関わり方や
環境の整え方を、
改めて考える時間になった気がしている。
まだ試行錯誤ばかりで、
正解は分からない。
それでも今は、
**「普通」に近づけることだけを
目標にするのではなく、
この子が、
少しでも生きやすくなる方法を、
探していきたい。」**
3回目のWISC検査は、
そのことを、
改めて考える時間になった。
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