ADHD中学生の夏休みの宿題計画|通級で作った計画表を家庭で使ってみた

ADHD

ADHDのある中学2年生の息子。

毎年、夏休みになると悩むのが宿題だ。

以前の学校面談の記事でも書いた。

息子にとって、出された課題をすべて終わらせることは簡単ではない。

そのため、「全部やること」よりも、できる課題にきちんと取り組むことを優先している。

学校にも合理的配慮をお願いしている。

「漢字の書き」や「英語の書き」など、書く負担が大きい課題は、量を減らしてもらっている。

それでも、夏休み前から私は不安だった。

「今年も、結局ほとんど私が管理することになるのではないか」

「また夏休みの終わりに、親子で揉めるのではないか」

考えるだけで憂鬱になった。

そこで、夏休み前の通級の面談で、宿題の進め方について相談した。

そして今年は、通級で夏休みの宿題計画表を作ってもらうことになった。


息子は、宿題の全体量を把握することが苦手だ。

というより、自分だけで把握するのは難しい。

締め切りから逆算して、計画を立てることもできない。

宿題の一覧を渡されても、

「これは時間がかかるから、早めに始めよう」

「夏休みの後半には予定があるから、ここまでに終わらせよう」

と、自分で見通しを立てることが難しい。

そこで今回は、通級で宿題の内容を一緒に確認してもらった。

そして、どの日に何をするのかを計画表に書き込んだ。

計画表には、

  • 理科のワーク〇ページから〇ページ
  • 作文
  • 英語の音読
  • 理科や社会の新聞作り
  • タブレット教材

など、その日に取り組む内容が書かれている。

作成した計画表は印刷してもらった。

ただ、息子はプリントを紛失してしまう可能性が高い。

そのため、学校のタブレットにも保存してもらった。

宿題の一覧は、何度も確認できるようにラミネートしてもらった。

家庭では、この計画表を見ながら宿題を進めていくことになった。

実際に通級で作ってもらった計画表がこちらだ。

宿題の内容と、取り組む日が書き込まれている。


今回の計画表には、もう一つ目的がある。

それは、本人が自分で予定を確認することだ。

何をするのかが漠然としていると、息子はなかなか動き出せない。

しかし、

「今日は理科のワークをする」

「今日は作文に取りかかる」

と決まっていれば、まだやることが分かりやすい。

計画表を見て、少しでも自分から動けるようになってほしい。

親が一から指示しなくても、宿題に取り組めるようになってほしい。

そんな思いもあった。


夏休みに入り、実際に計画表を使い始めた。

まずよかったのは、息子の中に、

「今日は〇〇をやらなければ」

という意識ができたことだ。

もちろん、スムーズに自分から進んで始めるわけではない。

スマートフォンや好きなことを優先する。

声をかけなければ動かない日も多い。

それでも、やることが決まっているため、何もせずに一日が終わることは減った。

特に、理科のワークや理科・社会の新聞には、比較的取り組めた。

タブレット教材も、紙の課題より始めやすいようだ。

率先して宿題をしているわけではない。

それでも、計画表を確認しながら、できる課題を少しずつ進めることはできた。


すべてが計画どおりに進んでいるわけではない。

国語の「論文」や「川柳」など、負担を感じる課題には取りかかれなかった。

計画表に書いてあるからといって、苦手な課題を始められるわけではない。

できない課題の前で、すべて止まってしまうのは避けたい。

そこで、難しそうなときは別の宿題に変更した。

理科のワークやタブレット教材など、できそうなものから進める。

計画どおりにできなかったことを責めるより、何か一つでも進めることを優先した。


英語には、教科書を音読して、記録用紙に書く課題がある。

計画表では、何日か続けて取り組む予定だった。

ところが、音読の記録用紙が見つからない。

本人は「家にあるはず」と言う。

しかし、探してもどこにもなかった。

夏休みに入ってから、ぐちゃぐちゃになっていたプリントは、私が一度整理している。

その中に記録用紙がなかったことも分かっていた。

おそらく、学校から持ち帰っていないのだと思う。

記録用紙がなければ、課題を始められない。

そこで息子に聞いた。

「学校へ取りに行く? どうする?」

私は、次にどうすればよいのかを一緒に考えたかった。

しかし、息子は激しく怒った。

「嫌だ。もう知らない。やらない」

「取りに行くなら、そっちが行ってこい」

最後には、「うるせー!」と怒鳴った。


私も一気に気持ちが折れた。

宿題を進めるために、通級で計画表を作ってもらった。

家庭でも声をかけながら、少しずつ取り組んできた。

それなのに、必要なプリントがなければ、始めることすらできない。

困ったことが起きたとき、

「それなら、次はどうするか」

と考えることも、息子には簡単ではない。

失敗を指摘されたように感じ、強く拒否してしまう。

一方で、私も怒鳴られれば冷静ではいられない。

計画表を作っても、宿題が順調に進むわけではなかった。

課題が難しくて始められない。

必要なものがなくて止まる。

親が手伝おうとすると反発される。

計画を立てることと、実行することは別なのだ。

改めて、そう感じた。


計画表を使ってよかったのは、予定どおりに進められたことではない。

その日に取り組む課題が見えるようになったことだ。

何から始めればよいのかも、少し分かりやすくなった。

できない課題があれば、別の課題に入れ替える。

難しいものは、いったん後回しにする。

わが家の場合、計画表は、決めた予定を必ず守るためのものではない。

今の状況に合わせて、予定を調整するためのもの。

そのように考えた方が、息子には合っているように思う。


本人が自分で確認するために作った計画表。

しかし、現実には親の声かけが必要だ。

何も言わずに任せれば、好きなことを優先して一日終わってしまう。

一方で、親が細かく管理すると反発する。

私も、予定どおりに進まないことにイライラしてしまう。

本人に任せる部分。

親が手伝う部分。

その境目は、今もよく分からない。

今年は、まず息子自身に計画表を確認してもらっている。

進まないときには、

「今日は何ならできそう?」

「別の課題に変える?」

と聞くようにしている。

毎回、穏やかにできているわけではない。

親子でぶつかることもある。

私も「もう知らない」と思ってしまう。

それでも、私が一から予定を立てていたときよりは、息子が自分の宿題について考えるきっかけになっていると思う。


通級で作ってもらった夏休みの宿題計画表。

その日に何をするのかが分かりやすくなった。

取りかかりやすい課題は、少しずつ進めることもできた。

一方で、苦手な課題にはまだ取りかかれていない。

プリントの紛失をきっかけに、親子で激しくぶつかることもあった。

計画表があっても、すべてがうまくいくわけではない。

それでも、何から始めればよいのか分からないまま、夏休みが過ぎていくことは防げている。

今年も、すべての宿題を終わらせるのは難しいかもしれない。

だからこそ、

  • 取り組める課題を進める
  • 難しいときは予定を変える
  • 困ったときは次の方法を考える
  • 親だけですべてを背負わない

ことを大切にしたい。

夏休みはまだ続く。

この計画表を使いながら、息子に合う進め方を探していきたい。

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